この記事は
- ディズニー長編作品でどれを見ようか迷っている人
- 古めの作品でハズレを引きたくない人
という方へ向けた、作品の紹介と向き不向きの目安、個人的な一押しポイントを示したものです。
この作品を一言で表すと
ホラーと人間の狂気つめあわせ2作品
ですかね。
簡易なあらすじ(内容バレなし)
1945年公開のアニメ作品。69分間。
イギリスの童話原作の「トード氏」、アメリカの怪談からの「イカボード先生と首無し騎士」の
2つのアニメのオムニバス作品。
印象深いセリフ・歌詞
When the spooks have a midnight jamboree
They break it up with fiendish glee
Ghosts are bad but the one that’s cursed
Is the Headless Horseman
He’s the worst
それは真夜中過ぎるジャンボリー 怪物たちが踊りだす そいつらだって恐ろしい
ヘッドレスホースマンが一番
byブロム
こんな人に見てほしい!
- ハロウィン~クリスマス期間の作品を見たい人
- ディズニーの演出する「人間の狂気」を味わってみたい人
- かっこいい歌声を楽しみたい人
こんな人は避けた方がいいかも…
- ホラー耐性がない人
- ハッピーエンド以外が合わない人
- Disney+では日本語字幕がない(吹き替えはあります)
個人的な一押しポイントと感想(内容バレあり)
- 日本語吹き替えのブロムの歌声がかっこよすぎる
- 登場人物たちの狂気
- 最後の首無し騎士とイカボードの追いかけっこはちょっと楽しそうでじわじわくる
待て待て…急にガチのホラー方面に舵を切ってくるじゃないか…となった作品ですね。
本当にこれはディズニーか?!
私はホラーが得意ではないので、怖かったです。お子さんのトラウマ待ったなし。
初期のディズニー作品って狂気がチラ見えする程度のものが多いと思うのですが、この作品はチラどころか丸出し。狂気を完全開放しています。
前半の「トード氏」はホラーではないです。
好奇心旺盛自由気ままなトード氏が、善良な友達を振り回すクリスマスのドタバタ劇です。
文面だけ見ると楽しいコメディっぽいですが、とっても不気味で怖かったんですよね…
主人公のトード氏は完全にラリッており、目つきがずっとおかしいです。見ていると取り込まれそうでとても不安な気持ちになります。
ディズニー特有の「かわいらしさ」を完全に消して異常行動や犯罪を繰り返すので、普通にやばいヤツです。下手したら後半の首無し騎士より怖いです。
後半の「イカボード先生と首無し騎士」はホラーです。
しかし、ホラー展開に至るまでの人間同士の確執も狂気じみており、なかなか怖いです。
教師のイカボードと町のゴロツキのブロムが、名家のお嬢様カトリーナを取り合う話なのですが、
まともな人が一人も出てきません。何なら首無し騎士が一番まともです。
主人公のライバルのブロムは嫌な奴ですが、日本語吹き替え版の歌声がめちゃくちゃかっこいいです。
個人的には彼の歌を聞くためだけでもこの作品を見る価値があると感じましたね。
ホラー・サスペンスが本当にダメな人以外にはおすすめです!