砂漠は生きている(The Living Desert)の紹介と感想

砂漠の生き物たちの暮らしをコミカルに魅せる力作

簡易なあらすじ(内容バレなし)

1953年公開の作品。69分間の実写、ドキュメンタリー。

アメリカでもっとも厳しい自然環境の「デスヴァレー」という砂漠にすむ生き物たちの生態の記録作品。

こんな人に見てほしい!

  • 動物のドキュメンタリーが好きな人

こんな人は避けた方がいいかも…

  • 蛇 リクガメ タランチュラ コウモリ とかげ ネズミ 猛禽類 その他の鳥 イノシシ 猫 カエル ムカデ ヤスデ サソリ カミキリムシ リス スカンク 蜂 アリ

上記のどれかが苦手な人

  • 集合体恐怖症の人
  • 古い作品なので、最新の知識との齟齬がある
  • 日本語字幕がない(吹き替えはあります)

印象深いセリフ・歌詞

On the living desert, nature delights in the unexpected.

砂漠は生きています。そして思わぬところで命の賛歌を歌います。

by ナレーション

個人的な一押しポイントと感想(内容バレあり)

  • 実写の生物に音響効果とナレーションの融合するのが上手い
  • スナネズミがかわいい
  • タランチュラVS ベッコウバチの死闘は見もの

古いドキュメンタリー作品ですが、見ごたえがあって面白かったです。

今のようにカメラ技術が発達していなかったであろうことを考えると、1950年代のこの作品が、動物に超接近したり、スローモーションや早送りを駆使しているのはすごいことですね。

内容も、今でいう「映える」瞬間ばかりです。よくここまで濃い内容ばかり捉えたものです。

演出の方も凝っていて、ディズニーらしくコミカルな音響効果と音楽を動きにあわせ、お兄さんによる陽気な実況付きで楽しく見られます。

砂漠の妖精スナネズミは、ハムスターをシュッとしたフォルムでかわいらしいです。ディズニーはこういう、かわい子ちゃんが殺される場面は映しませんので、ある意味安心して見ていられました。

その反面、爬虫類や虫系には平等に厳しい視点で接しますので、とてもハラハラしました。

特に、タランチュラ(巨大な毒蜘蛛)とベッコウバチの死闘は最後まで展開が読めませんでしたね。

子孫を残す為に天敵のタランチュラの死体が必要なので、命をかけてタランチュラ狩りに行かねばならないという宿命を背負ったベッコウバチにちょっと同情してしまいました。タランチュラからしたら迷惑以外の何者でもないですが。

私は虫が苦手なのですが、見ているうちに虫達にも不思議と愛着が湧いてしまいました。

ただし、ムカデだけは本当にダメでした…ごめんな…

注意点としては、コウモリと蟻が沢山出てくる場面があるので集合体恐怖症の人は閲覧注意なこと。あと、古い記録なので最新の状況とは異なるかもしれないということですかね。

まとめ

想像より全然お堅くなく、ディズニーらしく楽しく見られる作品でした。

NGの動物がいる人以外は、一度見てみてはいかがでしょうか。

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