孤独な赤ちゃんゾウを見守る優しい眼差しに涙…
Baby mine, don’t you cry. Baby mine, dry your eye.
泣かないでね かわいいぼうや
あらすじ
1941年公開のアニメーション長編。63分間。
サーカスにかわいいゾウの赤ちゃんが生まれる。大きな耳を持つ赤ちゃんは、その外見から他のゾウ達に疎まれ、ダンボと呼ばれて除け者にされる。子供を守ろうとした母親からも引き離され、独りぼっちになったダンボのもとに、ネズミのティモシーが現れる。ふたりは、現状を打破し母親を救い出そうと知恵を絞るが…
こんな人に見てほしい!
- 親子愛の物語を見たい人
- 優しい歌を聴きたい人
こんな人は避けた方がいいかも…
- お局特有の会話を聞きたくない人
- ホラー耐性が全くない人
- ピエロを格下に見る世界観が受け付けられない人
感想(内容バレあり)
いくつも見どころがある名作でしたね!
ひとつ目は、ダンボとお母さんの中盤の再会シーンですね。
鎖に繋がれているせいで顔を見ることすら叶わないという極限の状態で、鼻だけでダンボを優しくあやし子守歌を歌い、子供の幸せを願う。わが子が去る時も気配が消えるまで鼻を精一杯子供の方へ伸ばす。
下手なセリフなどなく、シンプルな歌と限られた動きだけで母の愛というものが何なのかを見せてくれる名場面だと思います。ああ、思い出すだけで涙が出てきます…
もうひとつは、ネズミのティモシーの存在ですね!
個人的には、今まで見たことのある映画の中でも一番のイケメンだと思いました!結婚してほしいです!ネズミですけど!
状況が悪い時に隣で寄り添ってくれ、良いことがあれば一緒に喜び、悪いことがあれば一緒に悲しみ、落ち込んだら共感しつつも前向きに励ましてくれるという、まさに「病める時も健やかなる時も共にいる」を地で行く男です。やだ…イケメン…
正直ティモシーは知名度としては低い方だと思いますが、みんなにも是非かっこよさを知ってほしいですね!
あとは、見どころ兼注意点なんですが、他のゾウ達がいわゆる「お局」で、かなり胸糞が悪いです。よくもまあこんなに憎らしく生々しく描写できたものだと感心してしまいます。悪役としての魅力すらないからヴィラン判定されていないのかと思いますが、かなりリアルで身近な悪です。会社等で「お局」に苦しめられている人には辛いかもしれませんのでご注意ください。