命をかけて一家を守った忠犬の勇姿に敬礼を。
あらすじ(内容バレなし)
1957年公開の実写作品。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ制作。83分間。ヒューマンドラマ。
アメリカの南北戦争が終わったころの話(日本だと大政奉還近辺)。
テキサスの牧場に住む一家のお父さんが、遠方へ牛を売りに長期間旅に出ることになった。
留守を任された少年のトラビスは張り切って働こうとしたが、どこからともなく迷い込んだ大型の雑種犬に作業を邪魔されてしまう。
腹をたてたトラビスは犬を追い払おうとするが、犬好きな幼い弟と母になだめられ、しぶしぶ犬の動向を見守る羽目になる。
こんな人に見てほしい!
- ハチ公のような忠犬の話が好きな人
- 昔のアメリカ人の暮らしぶりに興味がある人
- 変に裏をかかない、素直な物語を見たい人
こんな人は避けた方がいいかも…(注意点)
- 犬が傷つく演出が耐えられない人
- どんでん返し系の複雑な話を見たい人
- 最後は切ない
印象深いセリフ
Oh, you crazy wonderful dog!
ああ、なんて勇敢な犬なの!
by ケイティ・コーツ(お母さん)
個人的な一押しポイントと感想(内容バレあり)
- ワンちゃんは賢くてかわいい
- 南北戦争のころのアメリカの生活が伺えて面白い
- 狂犬病の絶望感がすさまじい
ワンちゃんと一家の交流を楽しめる他、昔の生活ぶりを見ることができて面白い作品でした。
まだ「現金」の概念すら浸透しておらず、自分の牧場で自給自足し、肉は狩猟が基本。
「ブタ」というのは今のような養豚場にいる大人しいものではなく、猪に近い獰猛な生き物だった。
色々な物が売ってある店や化繊などは存在せず、糸は馬のしっぽの毛を抜いてまかなう。
そして、狂犬病にはワクチンなど存在せず、ただ悲惨に死ぬだけの絶望的な疾患であった…等々。
皆のことを身を挺して守ったノラ公(英語版だとイエラー)が噛まれた傷から狂犬病を発症し犠牲になってしまう最期はとても切ない。。。
大した理由もなく叩きのめされるのが人生であるというお父さんの言葉が胸にきますね…
今でこそワクチンをワンちゃんに打っておくことで予防線が張れますけど、当時はきっと、こういう事が沢山あったのだと思います。
まとめ
時代背景と、市井の人々の生活、ワンちゃんとの交流を同時に楽しめる名作です。
犬が傷つく演出がNGの人以外は、見てみると良いと思いました!