ジャングル・キャット(Jungle Cat)の紹介と感想

見つめるジャガー

体長2mのネコちゃんの戦闘は大迫力!

あらすじ(内容バレなし)

1959年公開の実写作品。70分間。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ制作。

ジャンルは動物のドキュメンタリー。True life adventures シリーズのひとつ。

アマゾンの熱帯林に生息する肉食獣、ジャガーはネコそっくりの生態を持つ。

食物連鎖の頂点にいるジャガーと、彼らをとりまくアマゾンの動物たちの日常を撮った作品。

こんな人に見てほしい!

  • 肉食獣の躍動感を見たい人
  • アマゾンに住む生き物たちの規格外ぶりに驚きたい人

こんな人は避けた方がいいかも…(注意点)

  • 大きなヘビやワニ、サル、ジャガー、アリクイ、ナマケモノなどが苦手な人
  • 日本語字幕がない(吹き替えはあります)

印象深いセリフ

Of necessity, the hunters of the jungle must work for their keep.

But for others, food is to be had without effort.

ジャガーのような動物は生きるために始終戦わなければなりませんが、

少しも努力しないで食物を得ることができる者もいます。

by ナレーション

個人的な一押しポイントと感想(内容バレあり)

  • ジャガーの躍動、ド迫力
  • 食物連鎖の頂点ならではの苦労がよくわかる
  • サルの近所の悪ガキぶり
  • ナマケモノを応援したくなる

アマゾンはやっぱり色々と規格外でしたね。

植物はものすごく大きく育ち、鳥は他にはないカラフルさ。

ワニやヘビや魚の多くは全長2m超えはザラで、肉食獣のジャガーが密林に潜んでいる。。

色々なもののパラメーターが振り切れている場所、という印象です。

この作品では、肉食のジャガーを主軸にアマゾンの生き物たちの生活ぶりを見ることができます。

ジャガーはネコさんの仲間で行動パターンも非常にネコっぽいのですが、

体長2m超えの全身筋肉ムキムキなので、めちゃくちゃ迫力があります。

あんなのと鉢合わせたらその場で気絶しちゃいますね。

寝てばかりのサバンナのライオンより圧倒的に怖いです…!

しかし、意外なことに、最強で最恐のジャガーはアマゾンではトップレベルの苦労人でした。

ジャガーの食糧である動物達の大半が、手の届かない木の上にいるんですよ…。

だから、ジャガーは地上に住む数少ない動物や運悪く落ちてきた獲物を、いつも緊張感をもって追いかけなければ生きていけません。

もしくは同じぐらい狂暴な巨大ワニを命がけで仕留めるか。

一方、獲物である草食動物や昆虫食の生き物にとっては、アマゾンは草木と虫に溢れる楽園なので、

わりと気楽に木の上で暮らせているようです。

ジャガーが来れば上に逃げればいいのだし。

つまり、いつも食料問題に瀕しているのは肉食獣だけという、他の地域では考えづらい環境のようです。

そりゃあジャガーの殺気がすごいのも納得いきますね…。

食物連鎖の頂点がウハウハで余裕だというイメージは、完全に私の勘違いだったようです。

 

この作品ではジャガー以外の動物も楽しめました。

印象に残ったのは、サルの悪ガキぶりと、ナマケモノのいじらしさですね。

木の上にいる小さめのおサルさんたちは機敏で好奇心旺盛。

悪ガキとしか言いようのないイタズラばかりします!

誰彼かまわず煽り散らかすのは序の口で、まだ飛べない小鳥を木から突き落としたり、

素早く動けないナマケモノをいじめたり。

それはだめだろ!!!と𠮟りたくなりますが、きっと叱られても微塵も響かないんだろうな…

 

あと、終盤のナマケモノVS巨大ワニ、ジャガー戦は手に汗握りましたね。

何の反撃の手段をもたないノロいナマケモノが、獰猛なワニやジャガーの猛攻から逃れられるのか?!

愚直に細い木の上にゆっくり登り続けるナマケモノの方を、つい応援したくなりました…!

まとめ

この作品に限らずドキュメンタリー全般に言えることですが、

ノンフィクションだからこそ伝わってくる空気感や迫力が素晴らしいと思います。

NGの動物がいる方以外は、是非いちど見てみて下さい!

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