王様の剣(The Sword in the Stone)の紹介と感想
あらすじ(内容バレなし)
1963年公開のアニメ作品。80分間。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作。
ジャンルはファンタジー、アドベンチャー。
むかしむかし。イングランドの偉大な国王が後継者を残さずに亡くなったため、
王位を巡り戦争が起き、国中は荒れ果ててしまった。
そんなとき、町中に石座に刺さった1本の剣が現れる。
それには「この剣を抜くことができる者こそが次の王だ」と書いてあった。
多くの血気盛んな男達が、我こそはと剣を引き抜こうとしたが誰一人として成功せず、
人々はだんだん剣に飽き、その存在は忘れられていった。
そして月日は流れ…
森の中の一軒家に住むマーリンという魔法使いは、
ひょんなことから迷い込んできたワートという地味な少年が未来の王であることを見抜き、
王として必要な教育を施すことを決意する。
こんな人におすすめ!(少し内容バレあり)
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変身ものが好きな人
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スリルを味わいたい人
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スカッとしたい人
1。変身ものが好きな人
マーリンは気さくでドジなのですが、とんでもない実力を持った魔法使いです。
物の移動はお手のもの、未来予知もできるし、タイムスリップまで履修済のチートキャラです。
そんな彼が作品中で最も沢山披露するのが変身術。
特に後半の、魔女マダム・ミムとの変身対決は必見!
テンポよくポンポンと変身するので見ていて気持ちがいいです。
大きくて力が強いドラゴンが最強なのかと思いきや、結局勝負を決するのは…?!
勝負の結末は是非ご自分の目で確認して頂きたいです!
マーリンの変身する動物のチョイスはなかなか渋くて、
腕力ではなく頭を使うことをとても重視していることがよく分かります。
マーリンが最後に変身した生き物に、子供時代の私は思わずうなってしまいました。
2。スリルを味わいたい人
マーリンは全ディズニー作品中でも相当強い方の魔法使いだと思いますが
なかなかドジな側面があるせいで、弟子のワート少年は割と頻繁にピンチに陥ります。
小魚に変身したワートが巨大魚に食べられそうになるシーンなどは、
最終的には何とかなることは分かっていながらも、かなりハラハラさせられましたね。
ホラーサスペンスほどの激しい演出は勿論ありませんが、ほどよいスリルを楽しむことができますよ。
3。スカッとしたい人
何といってもこの作品はハッピーエンドなのが良いところのひとつです。
冴えない少年の成長物語でもあり、勧善懲悪物語でもあり、マーリン無双を楽しめる話でもあるので、見終わった後はとてもスッキリします。
マーリンとフクロウのアルキメデスがずっと味方でいてくれるのも非常に心強いですし。
割と知名度低めな作品ですが、エンタメとして完成度はかなり高いと個人的には思っています。
こんな人は避けた方がいいかも…(作品の注意点、内容バレ少しあり)
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プリンセスものが見たい人
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ハッピーな恋愛ものが見たい人
1。プリンセスものが見たい人
ディズニープリンセス系のヒロインは登場しません。
それが良いか悪いかは人によるでしょうが、かわいくて美しいお姫様の活躍を見たい気分の人にとっては物足りないかもしれません。
マーリンの魔法はなかなか派手で見ごたえがあり、作品自体は全く地味ではありませんが、
綺麗なドレスや華やかなダンスパーティー的な演出はないので、
そういう意味では地味に感じる方もいるかもしれません。
2。ハッピーな恋愛ものが見たい人
プリンセスは出てきませんが、実は恋愛要素が少しあります。
しかし、ディズニー作品には珍しくちょっと悲しい結末に終わります。
失恋は多くの人にとって避けて通れないという事実であり、
ワート君にとっても現実的な教訓なのですが、あの顛末はいつ見ても切ないです。
あれはあれで味わい深くて良いと個人的には思いますが。
ディズニーらしくないと言えばそうなので、幸せなラブストーリーを見たい人にとっては少しだけ辛いかもしれません。
まとめ
知名度は低いですが、完成度の高い作品で個人的には大好きな映画のひとつです。
小難しくもないしアクが強すぎるわけでもないので、割と見る人を選ばない名作だと思います。
見たことない方は是非一度お試し下さい!