優秀な語り部が紡ぐオムニバス作品2選
The end of the world’s been comin’ since 1903. That’s B.C., of course.
世界の終わりが来るなんて話は、もう聞き飽きちゃったよ。紀元前からずっと言われてるんだもん。
by ジミニークリケット
あらすじ
1947年公開のアニメ+実写作品。74分間。
ジミニークリケットや腹話術師のおじさま(エドガー・バーゲン)が語って聞かせる2つのお話のオムニバス作品。ミッキー、ドナルド、グーフィーのお馴染みトリオがお話の中に登場する。
登場するお話のお題目
- ボンゴ
- ミッキーと豆の木
こんな人に見てほしい!
- ジミニークリケット、ミッキー、ドナルド、グーフィーのファン
- 腹話術の妙技を楽しみたい人
- 気軽にサクッとお話を楽しみたい人
こんな人は避けた方がいいかも…
- お話自体は子供向け
- 馴染みのないキャラクター(ボンゴ)の話を避けたい人
個人的な一押しポイントと感想(内容バレあり)
- ジミニークリケットは相変わらず歌が上手い
- 実写パートの腹話術師のおじさまの演出が巧みで面白い
- 長編の中にミッキー・ドナルド・グーフィーのトリオが出てくるのは初では?
安心して子供に見せられる作品ですね!
前半の物語案内人はジミニークリケットで、後半の案内人が実写の腹話術師のおじさまです。
双方とも語り部として優秀ですね。特におじさまの方は、さすがプロの技という感じです。
前半の「ボンゴ」は、熊のボンゴがサーカスから逃げ出してからの冒険話です。30分くらいの話ですね。シンプルな起承転結で、ハッピーエンドです。注意点というか、これはお話の構造上仕方ないのですが、ボンゴは他の作品に(おそらく)出てこないキャラで知名度が低いため、思い入れしづらい人が多いかもしれないです。内容自体は悪いところはないと思います。
後半の「ミッキーと豆の木」は25分くらいのお話です。皆さんご存知の3トリオが出てくるので、こちらは人気がありそう。この3人にはやっぱり華があります。この年代までミッキー達は10分未満の短編作品が活躍の場だったようですので、ここまで長い時間一緒に活躍するのは初なのではないでしょうか?
この作品自体はかなり知名度が低いと思うのですが、構成が丁寧で綺麗ですし演出もよく考えられているなあとわかるポイントがたくさんあるので、小さなお子さんがいるご家庭などで見てみてはいかがでしょうか。